空山基 個展「Space Traveler」原宿、渋谷、中目黒3会場同時開催

空山基の新作個展「Space Traveler」が、4/27~5/28に開催される。
NANZUKA UNDERGROUND(神宮前)、NANZUKA 2G(渋谷パルコ2F)、 3110NZ by LDH kitchen(中目黒)の3会場同時開催の展覧会となる。

メイン会場となるNANZUKA UNDERGROUNDでは、新作のヒューマンスケールサイズのロボット彫刻作品による大規模なインスタレーション、CGテクノロジーを駆使した映像作品、そして近年空山氏が精力的に取り込んでいる大型のキャンバス絵画作品を展示予定だ。

Hajime Sorayama Untitled_Sexy Robot_Space traveler 2022
©Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

Hajime Sorayama Untitled 2021
©Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

Hajime Sorayama Untitled 2022
©Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

また、NANZUKA 2G と3110 NZ by LDH kitchenにおいても、同シリーズの彫刻作品及びペインティング作品が発表され、エディション作品「Space Traveler 1/6 scale」が限定販売される予定となっている。

Hajime Sorayama Untitled_Sexy Robot_Space traveler 1/6 scale 2023
©Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

空山氏は、人体と機械の美を追求した作品で世界的に知られている。
その名を世に知らしめた作品「セクシーロボット」シリーズ(1978年-)では、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現で、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えた。

物、動物、恐竜などあらゆるロボットを描くことで有名でだが、同時に女性のヌード像を描いている事によって、現代の美術の正統からは異端の存在とされている。しかし、身体の美しさへの傾倒や人間の本質的な知的好奇心、欲望=生へのエネルギーといった自身の関心を決して隠すことなく、また同様に政治的、宗教的タブーにも、その作品表現において、果敢にチャレンジしている。

©Hajime Sorayama
Courtesy of NANZUKA

空山氏は、黙る事より語る事で問題は解決されるべきだと確信しており、そのために時に子供のようにイノセントであろうとする。結果的に、空山氏はアーティストという呼称を否定し、ラディカルな表現者という意味も強調して、自身をエンターテイナーと名乗っている。

これまでも、ソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザイン、エアロスミスの「JustPush Play」(2001)のアルバムカバー、キム・ジョーンズと手がけたDior Menとのコラボレーションなど、ジャンルを問わずさまざまなアーティストやブランドとコラボレーションしており、話題に事欠かない。

2020年に開催したNANZUKAでの個展「Sex Matter」においては、アートにおける性の問題を、ロボットを通して表現するという作品にチャレンジした。一見すると奇妙な図式だが、空山氏は世の中に男と女(オスとメス)がいる事によって知的な生命が誕生するという事実を、逆説的に強く明示した。

一方、本展「Space Traveler」は、人間の身体性を超えた未来という、仮想の物語を提示する。我々は空山氏の作品を通して、人のようで人ではない存在、人の時代以後の世界を空想する。
人の知性とは、身体とは、時間とはなにか、といったテーマが相互に絡みあい、私達の空想力や創造性を刺激するだろう。あるいは、私達のテクノロジーが、身体の限界を超えて永遠の生を齎す事はあるのか、人工知能が人と共存する未来が訪れることはあるのか、といった問題提起と読み取ることもできる。

アートとテクノロジーの境界が溶け合うこの時代を象徴するかのような作品だ。この展示を機に未来への空想を広げてみよう。

空山基
1947年、愛媛県生まれ。現在は東京在住。1983年「Sexy Robot」出版。
近年では「Unorthodox」(The Jewish Museum, New York, 2015)、「Desire」(by Larry Gagosian and Jeffrey Deitch, Moore building, Miami, 2016)、「The Universe and Art」(森美術館, 東京, 2016、Art Science Museum, Singapore, 2017)、「Cool Japan」(Tropenmuseum, Amsterdam,2018)、「Tokyo Pop Underground」(Jeffery Deitch, NY/LA, 2019-2020) 、「Sorayama x Giger」(UCCA Labo、Beijing 2022−2023)。
また本年の夏には、アメリカのマイアミに新たなにオープンするMuseum of Sexにおける大規模な個展も控えている。

NANZUKA UNDERGROUND
https://nanzuka.com
水曜日 – 日曜日 11:00-19:00
*月曜日、火曜日休業
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3丁目 30-10
会期:2023年4月27日~ 5月28日

NANZUKA 2G
https://shibuya.parco.jp/shop/detail/?cd=026510
*PARCOの営業日に準じます
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2F
会期:2023年4月27日~ 未定

3110NZ by LDH kitchen
水曜 – 木曜 / 11:00 – 16:00 金曜 – 土曜 / 11:00 – 17:00
*日曜、月曜、火曜、祝日休業
住所:〒153-0042 東京都目黒区青葉台1丁目18-7 カスタリア中目黒 1F
会期:2023年4月27日~ 5月27日

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ZEROMILE 編集部

知的好奇心旺盛なミレニアル世代に日本の情報を発信。 「好奇心が心理的距離をゼロにする」をテーマに、編集部がピックアップした情報を掲載。

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