あなたと向き合った香水選びを「U NOSE SHOP」心斎橋

ニッチフレグランス専門店「NOSE SHOP」の新業態「U NOSE SHOP」が2026年6月、大阪にオープンした。新業態では、先入観なく“U(あなた)”と向き合う、直感的な香水選びができる設計になっている。「香りを直感的に選ぶ」とは、一体どのような体験なのか。店舗に伺い、取材した。

香水をカジュアルにポップに楽しむ

香水というと「難しそう」「特別な日に使うもの」というように、少し敷居が高く感じる人もいるかもしれない。実際に、日本の香水市場では「香水砂漠」と呼ばれるほど、世の中は香水に馴染みがない。

そういった現状を打破すべく、2017年にニッチフレグランスショップとして「NOSE SHOP」がオープン。NOSE SHOPでは、日本に香りの文化を根付かせることを一つのミッションにし、「カジュアルでポップに、そしてちょっとクレイジーに」香水を提案している。

そして、これまで培ってきた審美眼をベースに、より気軽に香水を楽しめる「U NOSE SHOP」がオープンした。「U」というネーミングには、香水をブランドやストーリーではなく、自分の感覚を軸に選ぶという“自分自身”を意味する「You」と、香りの正解のない楽しみ方を肯定する「遊」などをかけて作られた。

NOSE SHOPとU NOSE SHOPの大きな違いとして、価格帯が挙げられる。ハイエンドなニッチフレグランスをメインに取り扱いをしているNOSE SHOPに対し、U NOSE SHOPは2020年以降に設立されたアジアを中心とする新進気鋭のブランドの商品を展開し、10,000円〜20,000円台と比較的手に取りやすいラインナップを軸に置いている。

直感的な香りの選び方

U NOSE SHOPは「直感」をキーワードに、お客さんに香水選びの新しい体験を提供。「気になったら試す」「好きだと思ったら選ぶ」など、正解を求めず「あなたの鼻が動いた瞬間」=「直感」で選ぶことを提案している。

その取り組みの一つとして、商品のキャプションに香りのジャンルを示すアイコンが記載されており、そのアイコンを辿っていくと、自分の直感に反応する“好き”と出会えるような工夫を取り入れてる。

さらに、入り口には、ブランド名やコンセプトを伏せた状態で試香できるスペースを設けるなど、NOSE SHOPがこれまで重視してきたビジュアルやストーリーをあえて抑えることにより、直感的な選択をサポートしている。

鏡を通して好きな香水をまとった自分を捉える

香りは目に見えないものではあるが、香りを身にまとうことで、気分が上がったり、自信が持てるようになったり、より素敵な自分に導いてくれる存在だ。自分自身の姿と共に香水を捉えることで「あなたの香水」という感覚を視覚的にも体験してもらいたいという想いから、店内にはガラス作家のYuri Iwamotoさん手がける鏡を設置。

また、Yuri Iwamotoさんが手がけるのは鏡だけでない。店内の照明やオブジェも彼女の作品であり、繊細かつポップで自由な光の表現が空間全体に奥行きを与えている。

ニッチフレグランスと人気の香り

冒頭から出てくる「ニッチフレグランス」についてもおさえておきたい。NOSE SHOPが定義するニッチフレグランスとは、「香り・ビジュアル・ストーリーのいずれか、あるいはすべてにおいて革新性や独自性を持ち、香水市場に新しい価値を提示する存在」だ。

調香師の個性が色濃く反映されていたり、アート作品のような視点で香りをつくっていたり、まさに「作家性のある香水」といえる。さらに、最も魅力としているのが、調香師やディレクターたちが、自分の命を吹き込むかのように創造性高く生み出した熱量の高い作品を身にまとい「香りと一体になる」という体験だという。それはまさに、自己表現と感性の融合とも言える究極の贅沢であり、ニッチフレグランスならではの醍醐味ではないだろうか。

そんな作品が多くラインナップしているU NOSE SHOPで、特に人気の香りは、清潔感のある印象でやわらかい香り立ちの「ムスク系」「フローラル系」だという。香水を身につける上で周囲への配慮を大切にする日本の感性ともマッチすることからも人気が高く、普段使いしやすい香りも多いため初心者の方にもおすすめしたい香りだ。

自社ブランドのKO-GUやその他、アジア発のブランドもいくつか紹介してくれた。

◾️KO-GU

日本発、製造から販売過程における無駄を省き、良質な香料を使用しながら本格的なフレグランスをフェアプライスで提供している。肌、衣服、空間、髪などマルチユースで使えるオードパルファムをはじめ、リキッドソープやリップバーム、ハンドクリームなど、香りを取り入れやすいバラエティ豊富なアイテムを展開しておりギフトにもおすすめ。

◾️Insenf

2025年、ソウルで誕生したニッチフレグランスメゾン。香水への情熱を分かち合ってきた2人の兄弟によって創業された。ブランド哲学は「香りで人々を自由にする」。抑圧的な日常の中にいても、纏う人の内なる“自由”を呼び覚まし解き放つための「感覚の道具」を生み出すことを目指している。また、キャップは手作りの陶磁器であり、陶磁器の釉薬(ゆうやく)の表情と香水液の色彩が響き合い、東洋と西洋・伝統と革新の調和を体現している。

◾️Perfumer’s Journey

タイのバンコクで誕生した。タイの庭に咲くジャスミンと青マンゴーの記憶、プーケットのヨットレガッタの潮風、ランプーン産ロンガンの黄金の甘さなど、タイの風景や香りを思い出させるようなラインナップを展開。どこかお香のような、アロマのような、タイらしい香りが特徴。黒い木製キューブのキャップが目印。

香りは人の記憶や感情に深く影響を与える特別な力を持つ。そういった香りが持つ無限の可能性を広めているのがU NOSE SHOPだ。店舗に足を運べば、これまでの香水のイメージが180度変わるだろう。

U NOSE SHOP
大阪府大阪市中央区心斎橋筋 1-8−3 心斎橋パルコ B1F
NOSE SHOP Webサイト: https://noseshop.jp/

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Honoka Yamasaki

レズビアン当事者の視点からライターとしてジェンダーやLGBTQ+に関する発信をする傍ら、新宿二丁目を拠点にGOGOダンサーとして活動。 フリーマガジン『ビアンマップ』制作/連載newTOKYO「私とアナタのための、エンパワ本」執筆

Photo by Rina Amagaya

1992年、吉祥寺生まれ。2023年より福岡市に移住。 広告・PR・広報の仕事を軸に、企画やディレクション、撮影、執筆を行っている。 大手人材会社での営業、ライフスタイル系WEBメディア編集部での経験を経て、2024年に「fiilter株式会社」を設立。

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