由緒ある金融街“兜町”に、クラフトハーブティー&和漢チャイの店「TYNK」誕生

証券取引所や銀行が軒を連ね、日本のウォール街としても知られる日本橋兜町。この無機質な街に、植物の力で心も身体も潤すカフェ「TYNK(ティンク)」が2026年7月に誕生した。

看板に掲げるのは日本の漢方=和漢を軸に据えたオリジナルチャイと、実直で健やかな植物を選び抜いたクラフトハーブティー。2022年にブランドを立ち上げ、実店舗を持たずにスモールラグジュアリーホテルや旅館をはじめ、全国70店舗以上のコンセプチュアルな飲食店を中心に展開。初のフラグシックショップの場として兜町を選んだのは、この地が江戸時代には薬種問屋が集まる街だったことも理由のひとつ。近代建築が今も残る名建築スポットとしても知られ、この数年は歴史的な建物をリノベーションしたホテルやアートスポットもオープン。東京を巡る新名所となりつつある。

クラフトハーブティ&チャイブランドの創始者は、辻田泰典氏。南フランスの大学で学んだ後、フォトグラファーとしてキャリアをスタート。その後、ファッション業界で審美眼を磨き、パリやロンドン、ニューヨークや東京を駆け巡った。仕事が充実することに比例し、コーヒーの摂取量が増えていった30代初めに、カフェイン過敏症となる。「当時はカフェインレスのドリンクの選択肢も少なく満足感を得られるものと出合えなかった。それならば自分で納得のいくものを作ればいい」と考えた辻田氏。自らの体や暮らしを見つめ直し、幼少期から身近にあった漢方と世界各地で触れたお茶の文化体験をもとに、「TYNK」を立ち上げた。

軸に据えたコンセプは、漢方薬剤師監修のもと厳選した植物由来の素材をブレンドしたカフェインレスのドリンク。ノンカフェインは味気ない、漢方は飲みにくいという先入観を変えるべく、試行錯誤を重ねて毎日飲みたくなる美味しさを追求。さらに「Farm to Cup」を掲げ、パートナー農家の亀長茶園の協力のもと、宮崎県延岡市で無農薬栽培の自社農園を運営。単に体に優しいお茶を作ることに留まらず、刺激に囲まれた日常の中で、一杯のお茶を通して“立ち止まる時間”を提供することを目指している。

同店のヒーローアイテムであり、こだわりが凝縮したオリジナルの和漢チャイは、ノンカフェインのルイボスをベースに、厳選した14種類のハーブとスパイスをブレンド。香料や甘味料は一切使わず、クロモジや蜜柑の皮、高麗人参といった和漢のエッセンスがもたらす華やぎと奥行きが、カップの中に広がる。

お茶のパートナーにはスイーツが欠かせない。素材とスパイスの個性が際立つ「いちじくとチャイのオーツキャロットケーキ」をはじめ、「バナナケーキ」や「レモンケーキ」は、いずれもグルテンフリー。濃厚なチャイをバニラアイスに注いだ「自家製チャイアフォガート」も夏の涼味としてレコメンドしたい。さらに、数量限定で「自家製サバメルトサンド」も登場。10種類のスパイスと自家製マヨネーズで和えた鯖と、キャロットラペ、チェダーチーズが絶妙に調和し、ハーブティーや和漢チャイと合わせると一層豊かな香りのオーケストラに包まれる。東京の新たなオリエタルドリンク&フードスポットとして注目したい。

TYNK(ティンク)
住所:東京都中央区日本橋兜町3-3兜町平和ビル1階
Webサイト:https://tynk.jp/
instagram:@tynk_official

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Takako Kabasawa

クリエイティブディレクター。女性誌や書籍の執筆・編集を中心に、企業のコンセプトワークやブランディングも行う。着物や茶の湯をはじめとする日本文化や、地方の手仕事カルチャーに精通。2023年に、ファッションと同じ感覚で着物のお洒落を楽しむブランド【KOTOWA】を、友人3人で立ち上げる。https://www.k-regalo.info/

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