古着のファッションショーや貴重なアーカイブ品の数々!「Tokyo Vintage Fashion Week」レポート

2026年3月13日から22日まで開催された国内最大級のクリエイティブ・フェスティバル「TOKYO CREATIVE SALON 2026(TCS 2026)」。東京を代表する9エリアを舞台に、都市の記憶を再定義する試みが続く中、新宿エリアでは「Tokyo Vintage Fashion Week」が開催された。

Tokyo Vintage Fashion Weekは、日本の古着文化にフォーカスし、幅広い層に向けて古着ファッションの魅力と価値を体感できるファッションイベント。会場となった新宿住友ビル三角広場では、約100店舗が集結する「Vintage Market」を展開し、多彩な古着アイテムの販売を実施。さらに、古着に宿る“時代背景”や“ストーリー”をスタイルとして表現する「Vintage Fashion Show」も開催された。

100店舗が集結するVintage Market

古着に詳しい人であれば、どこへ行けば良質なヴィンテージに出会えるかよくご存知だと思うが、普段あまり馴染みのない人にとっては、各地に点在するショップに足を運んで好みのアイテムに出会うまでに膨大な時間がかかる。そういった意味でも、このVintage Marketはヴィンテージファッションのエントリーポイントとして最適だ。各店のセレクトを一度に比較できるし、気に入った店があったら後日実際の店舗に行くきっかけにもなる。

デニムの品揃えが厚い店やレディースの古着をメインで扱う店、インテリア雑貨を扱う店など、それぞれの強みがわかる個性的な品揃えのブースたちは見ているだけでも楽しい。

ハイブランドのアーカイブをメインに取り扱うブースもあり、ユーズドショップ「BRING.」やプレミアムヴィンテージショップ「AWESOME by.BRING」を展開する株式会社STAYGOLDのブースには、RAF SIMONSのボマージャケットといった伝説級のアイテムがさらりと飾られていたりと、ファッション好きなら思わず足を止めてしまうレアアイテムにお目にかかることができた。

また、ラグジュアリーブランドをメインに取り扱うフリマアプリ「ARCHIVESTOCK(アーカイブストック)」のブースには、DRIES VAN NOTENやPRADAの状態のいいヴィンテージが並んでいた。

テーマの異なる2つのVintage Fashion Show

◾️Regular Vintage Fashion Show
我々が取材に訪れた初日は、スタイリストの原田学氏とDEPT COMPANY代表eri氏のスタイリングによる「Regular Vintage Fashion Show」が会場中央のランウェイで開催された。希少なプレミアムヴィンテージではなく、通常の古着のみで構成されたルックは、実際の着こなしの際のヒントになりそうなものばかり。今は手に入らないような材質やシルエットが、かえって新鮮に感じられた。

◾️ Future Vintage Fashion Show
2日目には、未来の価値を創造する「Future Vintage Fashion Show」が開催された。VOGUEをはじめとするハイファッション誌や広告等で第一線を走り続けるスタイリスト・三宅陽子氏によるスタイリングで、COMME des GARÇONS、Yohji Yamamoto、Dior Hommeの貴重なアーカイブから、AURALEE、sacaiなど現代のスタンダードまでを横断。数十年後には、いま以上に価値を持つであろう「Future Vintage(フューチャーヴィンテージ)」を厳選し、時代を超えて共鳴し合うルックを通して、次世代へと繋ぐ新しいファッションの在り方を描き出した。

これまでのファッションウィークは、主に「新しく作られたもの」をトレンドとして発信してきた。しかしそこに、「受け継がれてきたデザインに、現代の視点でトレンドを与える」という新たなアプローチを持ち込んだVintage Fashion Week。

今日私たちが身につけている一着が、数十年後には誰かの「Future Vintage」として再び巡ってくる。そんな長い時間軸の循環の中に身を置く感覚こそが、これからの時代にふさわしいファッションの楽しみ方なのかもしれない。

Tokyo Vintage fashion Week
日程:2026年3月13日(金)〜15日(日)
場所:新宿住友ビル三角広場(新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル)
公式HP:https://tokyovintagefashionweek.com/
公式Instagram:@tokyo_vintage_fashion_week

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Orie Ishikawa

ZEROMILE編集担当。 歴史、文学、動物、お酒、カルチャー、ファッションとあれこれ興味を持ち、実用性のない知識を身につけることに人生の大半を費やしている。いつか知床にシャチを見に行きたい。

Photo by Ippei Fukui

ZEROMILE編集部カメラマン兼グラフィックデザイン担当。日々のクリエイティブワークを通じて培ったスキルを写真にも生かしながら腕を磨いている。

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