「渋谷アクシュ」渋谷と青山をつなぐ青渋エリアのランドマーク

渋谷ヒカリエの裏手に位置する商業施設渋谷アクシュは、渋谷駅から青山方面へと続く地域を結ぶ「TSUNAGI-BA」をコンセプトに2024年7月8日に開業した。

渋谷駅東口エリアの歩行者ネットワークを繋ぎ、人々が集う空間として、渋谷駅方面と青山方面にそれぞれの玄関口となる広場が設けられている。

渋谷駅から訪れる際には渋谷ヒカリエを通りぬけるのが便利だ。外の広場では大型シースルービジョンやキッチンカーが賑わいを創出している。ヒカリエ3階の連絡通路を利用すれば、雨の日でも濡れずに移動できる。

青山方面の玄関口は、青山通りの「渋谷署前」交差点と「宮益坂上」交差点の中ほどにある。こちらの広場では、現代アートギャラリーやアートバーを出店する株式会社NANZUKAのパブリックアートプロジェクト「NANZUKA PUBLIC(ナンヅカ パブリック)」が設置されている。作品は、年に2~3回ほど入れ替えながら継続的に展示する予定で、第1弾は世界的に活躍するフランスのアーティスト・Jean Jullien(ジャン・ジュリアン)氏の作品が展示中だ。

1~4階は商業施設、5~23階はオフィスで構成されており、商業施設フロアには新業態や初出店の店舗を含む飲食テナント、アートギャラリー、健診センターなど15テナントが出店。近隣で働く人々や学生が日常のさまざまなシーンで利用できるバラエティ豊かなラインナップとなっている。

私が訪れたのは平日のお昼どきだったので、IDカードを首から下げた近隣のオフィスに勤めている方々や、ランチに訪れた女性たちの姿が多くみられた。館内は落ち着いた雰囲気で、12時台でも5分程度待てば入れるレストランが多かった。渋谷で食事をするとなると混雑している店も多く、大行列を作っていることもしばしばあるため、スムーズに入れるお店はかなりありがたい。

1階には、ハワイアンカフェ&ダイナー「hale’aina HOA(ハレアイナ・ホア)」、スパイスカリー「Spice Theater (スパイスシアター)」、タイ料理「チャオタイ」などランチに食べたくなるような多国籍でカジュアルなレストランが並ぶ。

「Spice Theater」

「hale’aina HOA」

2階は、日本料理「中井商店」、イタリア料理「TRATTORIA PIZZERIA 207(トラットリア ピッツェリア ニーマルナナ)」、スペイン料理「Cerveza JPN(セルベサ ジャパン)」など、比較的ゆったりと過ごせるレストランが多い印象だった。

「TRATTORIA PIZZERIA 207」

「Cerveza JPN」

また、現代アートギャラリーNANZUKAによるバー「NANZUKA TAKEN(ナンヅカ テイクン)」も同フロアに位置している。空山基の彫刻作品などギャラリー所属のアーティストたちのオリジナル作品が店内を飾る、唯一無二のアートバーだ。
2025年には3階にアートギャラリー「NANZUKA」もオープン予定となっており、アートバー「NANZUKA TAKEN」、広場のパブリックアート「NANZUKA PUBLIC」とも連携して様々な企画が開催される予定だという。

エネルギー溢れる渋谷と、モードとアートの青山。それぞれの個性を生かしながら滑らかにつなぐ渋谷アクシュは、文字通り二つの個性を”握手”させている。今後、この青渋エリアを定義づける存在になっていきそうだ。

渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)
公式ウェブサイト:https://www.shibuya-axsh.jp/

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ZEROMILE 編集部

知的好奇心旺盛なミレニアル世代に日本の情報を発信。 「好奇心が心理的距離をゼロにする」をテーマに、編集部がピックアップした情報を掲載。

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