歌舞伎町を回遊するアンダーグラウンドなアートイベント「BENTEN 2024」開催。『地面師たち』のあの人も!

眠らない街、新宿・歌舞伎町。この地で新たなアートイベント「BENTEN 2024」が11月2日(土)、11月3日(日)、11月4日(月・祝)の3夜にわたり開催される。

https://benten-kabukicho.com/

タイトルである「BENTEN」は、歌舞伎町の聖地として守られてきた歌舞伎町公園/歌舞伎町弁財天に由来する。芸術監督を務めるのは、日本を代表するアーティストコレクティブであり、10年以上にわたり歌舞伎町でのプロジェクトを継続的に展開しているChim↑Pom from Smappa!Group。
3夜にわたって、王城ビル、新宿歌舞伎町能舞台、デカメロン、WHITEHOUSE、東京砂漠など、歌舞伎町エリアに近年続々とオープンしてきた個別のスペースをアートの生態系として繋げ、歌舞伎町界隈が独自の芸術地区として成立していることを可視化する。
プログラムには、チェン・ティエンジュオの個展、クラブやフォークの音楽イベント、演劇やパフォーマンスなどが予定され、「夜の街」ならではの真のアートナイトが繰り広げられる。

■王城ビル

BENTENの拠点となるのが、1964年竣工以来名曲喫茶やキャバレーなどへと変遷してきた王城ビル。2フロアを使ったチェン・ティエンジュオの壮大なインスタレーション、DJイベントやライブパフォーマンス、活弁映画祭やフードエリアなど、ここだけでも十分楽しめる内容となっている。4日(月・祝)に行われる「DOMMUNE RADIOPEDIA」にはゲストに『地面師たち』の大根仁監督やピエール瀧(電気グルーヴ)も登場し、「妖怪百物語」のような映画トークを繰り広げる。

新宿区歌舞伎町1-13-2
https://ohjo.jp/

■WHITEHOUSE

Chim↑Pom from Smappa!Groupの卯城竜太、アーティストの涌井智仁、ナオ ナカムラの中村奈央により2021年にスタートした、パスポート会員と一般客に向けた半開半閉のアートスペース。BENTEN開催中は55時間開放の広場になる。誰でも入場可能で、休憩スペースや炊き出しも完備。篠田千明によるパフォーマンスも行われる。

新宿区百人町1-1-8
https://7768697465686f757365.com/

■新宿歌舞伎町能舞台

1941年(昭和16 年)「中島新宿能舞台」が設置した施設で、2022年にSmappa!Groupが購入し「新宿歌舞伎町能舞台」に改名。様々な伝統芸能の上演や文化観光コンテンツの創出を通じ、日本文化を国内外に発信する場として活用している。

新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザ新宿2階
https://nohstage.com/

■東京砂漠

アーティスト会田誠が立ち上げたアートサロン・芸術公民館跡にて運営されている、アート愛好家が集うアートバー。4階にギャラリー砂時計を併設し、岡田裕子やトモトシが展示をしてきた。バーでは、小西善仁 / 道廣多一 / OH MISOO / 木村哲雄の展示が行われる。

新宿区歌舞伎町1-3-10T&Kビル3F
https://sunadokei-sandbox.studio.site/

■デカメロン

2020年に東京都新宿区歌舞伎町の中心地で期間を設け開廊したギャラリー。1Fに作品観賞前後で対話が生まれるようなbarを設けており、スペースに於けるインタラクティブ性の向上を担っている。

新宿区歌舞伎町1-12-4 2F
https://decameron.jp/

■AWAKE

新宿・歌舞伎町でホストクラブや飲食店などを展開する「Smappa!Group」が2018年にオープンしたホストクラブ。台北のアーティスト余政達(ユ・チェンタ)が、2024年7月に実施しFAMEME旋風を巻き起こしたイベント「Fancy Fantasy! by FAMEME」のポップアップを実施する。

新宿区歌舞伎町1-2-7 歌舞伎町ダイカンプラザ星座館 地下1階
https://www.smappa.net/shop/awake/

■歌舞伎町シネシティ広場
東急歌舞伎町タワー、新宿東宝ビルなどに囲まれた、歌舞伎町の中心に位置する広場。ここでは、歌舞伎町らしさを体感できる雑多でエネルギーに満ちたパフォーマンスによって毎年話題を呼んでいる『歌舞伎超祭』が開催される。

新宿区歌舞伎町1-19先
https://www.d-kabukicho.com/

この他、ダイニング・バー麦ノ音では土曜日にサテライトイベントが開催され、セレクトショップTHE FOUR-EYED は特別深夜営業を実施するなど、歌舞伎町全体を巻き込んだ大規模なアートイベントとなる。また、会期中の午後帯には歌舞伎町に詳しいガイドたちによるツアーも刊行。実際に街を歩きながら、ユニークな街の歴史やスポットについて触れられる機会となる。今後は毎年1回ずつ開催していく予定ということだが、「BENTEN 2024」はおそらく年々大きな波になっていく予感がする。
記念すべき第一回を見逃すわけにはいかない!

チケット購入・タイムテーブルはこちら
https://artsticker.app/events/49502

BENTEN 2024
会期:
2024年11月2日(土)15:00-5:00
2024年11月3日(日)15:00-5:00
2024年11月4日(月)15:00-24:00
公式ウェブサイト http://benten-kabukicho.com
Instagram @benten2024_kabukicho

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ZEROMILE 編集部

知的好奇心旺盛なミレニアル世代に日本の情報を発信。 「好奇心が心理的距離をゼロにする」をテーマに、編集部がピックアップした情報を掲載。

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