書道から新たな文字表現を追求する真弓将の個展「激情-quiet passion-」が、YUGEN Gallery(東京都・渋谷区)にて2023年7月15日(土)〜7月20日(木)開催される。
書道を教えている母親の影響で8歳から書道を始めたアーティスト真弓将。書をバックグラウンドにした創作活動に一貫するテーマは「滲み出る生命」。3000年以上にわたり生き続ける漢字に生命を感じ取り、溢れる感情や色彩を可視化するべく墨のみならずアクリル絵具を使い、言葉から立ち上がってくる風景を描く。
個展「Monologue」展示風景(2022年4月開催)
2022秋、京都・MEDIASHOP gallery2で開催した個展「PAINTINGS」をきっかけに日本人としてのアイデンティティを見つめ直し、新たな表現の方向性が見えてきたと話す真弓。平面作品と並んで、これまで温めてきた立体作品の構想をYUGEN Galleryで遂に実現。本邦初公開となる。
“燃え上がった炎は消えることはない。
さまざまな事象に影響され、揉みくちゃにされても尚、炎は絶えず燃え盛る。
その炎の根源にあるのは言霊であり、神仏であり、日本に脈々と受け継がれる文化である。息つく間もなく新しい事物が産まれてはその姿を消していく現代において、
それらは絶対的存在ではなくなった。
しかしこんな時代でも、こんな時代だからこそ、後世に残せるものがある。決して目視できない力をもって世界と対峙する。この激情を会場で感じてほしい。”
-真弓将-
SNSでコミュニケーションが取りやすくなっているいっぽう、言葉が軽く扱われている今、言葉が持つ重みを是非その目で感じて欲しい。
作品紹介
以下は昨年、YUGEN Galleryで開催された個展「Monologue」で発表された作品。7月15日から開催の「激情-quiet passion-」では新作が発表される予定だ。
“陽”
“鎮座”
“滲み出る生命”
“鳥”
真弓将 作品(YUGEN Gallery)
https://yugen-gallery.com/collections/sho-mayumi
個展「Monologue」公式ページ
https://yugen-gallery.com/blogs/exhibitions/monologue
真弓将
福井県出身。書・現代アーティスト。石川県星稜高等学校では野球部に所属し、2016年夏の甲子園ではメンバー入り。大学まで続けた野球と並行して幼少の頃から始めた書道を独学で追求。大学在学時より書道アーティストとして活動を開始。自らに宿る共感覚を元に、人や動物たち万物の持つ「色」を表現した作品を制作。現在は京都を拠点に作品制作をしている。『美術の窓』2023年5月号企画「画廊が選ぶ注目の新人72」選出。
2020年 京都・京都市右京区役所「新、書の世界」
京都・大垣書店京都本店イベントスペース 個展「挑展」
2021年 大阪・帝国ホテル大阪
京都・MEDIASHOP gallery
大阪・THE LIVELY HOTEL 大阪本町
2022年 東京・Gallery Q 個展「悕求-KEGU-」
東京・YUGEN Gallery 個展「Monologue」
京都・MEDIASHOP gallery2 個展「PAINTINGS」
激情-quiet passion- ■期間 2023年7月15日(土)~7月20日(木) 月〜金 14:00〜19:00 土・日・祝 13:00〜19:00 ※最終日のみ17:00終了 ※入場は閉場30分前まで ※会期中無休 ■場所 :YUGEN Gallery ■住所 :東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル3F ■入場料 :無料