国内最大級のアートとカルチャーの祭典『MEET YOUR ART FESTIVAL 2023』4万人を動員し閉幕!

10月6日(金)〜9日(月・祝)の4日間にわたり、天王洲でMEET YOUR ART FESTIVAL 2023(MYAF)」が行われた。

今年で2回目の開催となるこのイベントは、俳優・森山未來がMCを務めるアート専門番組 MEET YOUR ARTのオフラインイベントとして、昨年3日間で約3万人を動員した注目のアートフェスティバルだ。アートを軸に、音楽・食・ファッション・ライフスタイルなど領域を超えてそれぞれのカルチャーの魅力に気づきを生み出し、アートへの新しい出会いや発見を醸成することを目的に設計されている。

今年のフェスティバルテーマは「Time to Change」。100名を超える気鋭のアーティストたちが参加し、サステナビリティ、社会課題、テクノロジー、ビジネスといったこれからの時代のトピックへの取り組みに繋がるセッションや展示が行われ、約4万人を動員した。

アートチケット:一般 2000円、学生 1500円(当日)

寺田倉庫G1ビル:アートエキシビジョン「Intersecting Perceptions -交差する眼差し-」
B&C HALL:アートフェア「PICK UP ARTIST」
E HALL:アートフェア「CROSSOVER」
T-LOTUS M:トークセッション・ライブパフォーマンス
WHAT CAFÉ:Forbes JAPAN 30 UNDER 30 ART EXHIBITION「The Good Ancestor」
ボードウォーク:マーケットエリア (入場無料)

天王洲運河沿いのボードウォーク周辺エリアがメインとなっており、気持ちいい秋風を浴びながら、散歩気分でアート鑑賞できる最高のロケーション。
マーケットエリアは入場料無料で楽しめるが、エキシビジョンやアートフェアに入場、観覧するにはアートチケットの購入が必要だ。とはいえ、1つの展覧会チケットくらいの価格で、これだけの作品数を見れる機会はなかなかない。より多くの人に、楽しみながらアートに興味を抱いて欲しいという思いが伝わってくる。

100名を超えるアーティストの作品に出会える機会

展覧会と、実際に作品が購入できるアートフェアが同時開催されており、何人かの出展アーティストはフェアにも出展している。そのため、エキシビジョンを見てからアートフェアに行くのがおすすめだ。

寺田倉庫G1で行われていた展覧会「Intersecting Perceptions -交差する眼差し-」は、キュレーター・山峰潤也が手がけ、SIDE CORE、西野達、小泉明郎など11名のアーティストが参加した。

SIDE CORE 《rode work ver. under city》Photo by Keizo Kioku

出展アーティスト:大小島真木 / 川久保ジョイ / 小泉明郎 / SIDE CORE / スクリプカリウ落合安奈 collaborate with 落合由利子 / 竹内公太 / 西野達 / 檜皮一彦 / 百瀬文 / 森靖 / 渡辺志桜里

B&C HALLで開催されたアートフェア「PICK UP ARTIST」では、「アーティストとの対話を通してアートと出会う」をコンセプトに、過去に番組(MEET YOUR ART)に出演したアーティストを中心に、今注目すべき国内気鋭アーティスト42 名の作品200 点以上が一堂に会した。

Photo by Keizo Kioku

出展アーティスト:
AHMED MANNAN / 新井碧 / 石井海音 / 石川慎平 / 大野修 / 岡田佑里奈 / 小左誠一郎 / オートモアイ / 川久保ジョイ / 川端健太 / 川人綾 / 栗棟美里 / 後藤夢乃 / 小林正人/ GORILLA PARK / 坂爪康太郎 / 佐藤允 / スクリプカリウ落合安奈 / 住吉明子 / 高尾 岳央 / 舘鼻則孝 / 東城信之介 / 毒山凡太朗 / 朝長弘人 / 新平誠洙 / 西野達 / 能條雅由 / 長谷川彰宏/ 畑山太志 / 前田紗希 / 松浦美桜香 / 松岡柚歩 / 南谷理加 / 御村紗也 / もりかわさく / 谷敷謙 / 山田美優 / やんツー / 楊博 / YU SORA / Ryu Ika / LILY NIGHT

隣のE HALLで行われていたもう一つのアートフェア「CROSSOVER」では、15 組以上のキュレーター/ギャラリー/アーティスト・ラン・スペースが、「2023年の日本におけるアートと様々なカルチャーが交差する風景」をそれぞれの視点で切り取った作品が並んでいた。

Photo by Keizo Kioku

出展ギャラリー/キュレーター/アーティスト・ラン・スペース:
XYZ collective|Lavender Opener Chair / 金子恵治 / Ken Kagami feat M&R / COPIC / CON_ / CONTRAST/ 新宿眼科画廊 / SNOW Contemporary / TAV GALLERY / デカメロン / NEORT++ / 橋口靖弘(TAGSTÅ) / Pasona art now / MATTER / 三浦崇宏 / MISATO ANDO with GINZA / 米原康正

この二箇所を見るだけでもこれからの国内アートシーンがわかる充実したラインナップになっており、展示として見るだけでもかなり見応えのあるものになっていた。それに加えて、アーティスト本人から話を聞くこともできるので、作品の購入を検討している方、アップカミングなアーティストを探している方にとってもまたとない機会となったはずだ。

フェスティバルに欠かせない音楽・エンタメ・グルメ

運河に浮かぶT-LOTUS Mに設置されたステージでは、ミュージシャンによるライブパフォーマンスが行われたほか、会場内では森山未來×スペシャルゲストによるトークセッションなどが開催された。

マーケットエリアには全国からクラフトやエシカルに根ざした良質なマルシェが集結。紹介制レストラン NO CODE×羊サンライズコラボメニューや、Ace Hotel Kyotoのバーテンダーを迎えたオフィシャルバー 「MYAF BAR」など、マーケットの概念を覆す豪華な店舗が多数出店し、ここだけでも十分楽しめる空間になっていた。

今までアートに興味のなかった人にとっては、興味をいただくきっかけに。すでに興味のあった人には、作品を購入するきっかけに。アート好きの人には、グルメやカルチャートレンドを知るきっかけになる、全方位楽しませるイベントだ。

来年はどこまで規模が広がるのか、今から期待してしまう。

MEET YOUR ART FESTIVAL
オフィシャルウェブサイト:https://avex.jp/meetyourart/festival/
Instagram:@meet_your_art

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Orie Ishikawa

ZEROMILE編集担当。 歴史、文学、動物、お酒、カルチャー、ファッションとあれこれ興味を持ち、実用性のない知識を身につけることに人生の大半を費やしている。なんでもかんでもチンパンジーに例えて考える癖がある。

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