名和晃平や束芋など、現代アートを心であじわう展覧会が原美術館 ARCにて9月14日から開催

群馬県の原美術館ARCにて、展覧会「心のまんなかでアートをあじわってみる」が開催される。会期は2024年9月14日(土)から2025年1月13日(月・祝)まで。

ジャン=ミシェル オトニエル《Kokoro》2009 年

本展は、「まんなか」展としてスタートした企画の第二期にあたる。
第一期は、2024年3月16日に始まり9月8日まで開催される「日本のまんなかでアートをさけんでみる」。「日本のまんなか」を自称する群馬県渋川市から、また鑑賞者自身から「外側」へアートを発信していくような内容であったのに対し、第二期となる「心のまんなかでアートをあじわってみる」は、作品に向かい合う人それぞれが自身の心の「内側」へと美術を引き寄せることを提案する。
難解だと思われがちな現代美術だが、”正しい解釈”に頭を悩ませるのではなく、ただ五感に触れるものを味わい、自分自身の感性や好みを見つめることこそ鑑賞なのだということを思い出させてくれる内容となっている。

主な展示作品

「遠く離れてみる」というテーマが設けられているギャラリーAでは、マックス ストリッヒャー、増田佳江、加藤泉、横尾忠則、辰野登恵子、吉田克朗、菅井汲などの作品が展示される予定だ。

増田佳江 《遠い歌 近い声》 2012 年 カンヴァスに油彩 194 x 259cm ©Kae Masuda

ギャラリーBは「目を閉じてみる」というテーマで、リチャード セラ、米田知子、ジャスパー ジョーンズ、名和晃平、黎志文などの作品が展示される。作品を「目を閉じて」鑑賞するとはどういうことなのか?ぜひ訪れて確かめてみてほしい。

名和晃平 《PixCell-Bambi #2》 2006 年 ミクストメディア 31.5 x 51.0 x 20.0cm

「味わってみる」をテーマにしたギャラリーCは、アンディ ウォーホル、デイヴィッド ホックニー、福田美蘭、草間彌生、ロイ リキテンシュタインなど、ポップアートの巨匠たちの作品が並ぶ。彼らの作品が持つエネルギーや色彩などを存分に味わおう。

福田美蘭 《静物》1992 年 カンヴァスにアクリル絵具、糸、紙、ビニール 90 x 110 ㎝ ©Miran Fukuda

書院造をモチーフにした特別展示室「觀海庵」に展示される作品のテーマは「向き合ってみる」。ジャスパージョーンズ、束芋、狩野探幽、円山応挙など時代を超えた作品が和の空間に集う。

束芋 《真夜中の海》 2006 年 ビデオインスタレーション ©Tabaimo 撮影:木暮伸也

自然に囲まれた原美術館ARCは、プリツカー賞を受賞した磯崎新による建築で、広大な庭にはアンディウォーホールや草間彌生の作品も展示されているため、展覧会を鑑賞した後には野外の作品を鑑賞しながら散歩するのがおすすめだ。秋から冬にかけての展示なので、紅葉狩りや、温泉旅行のプランに組み込んではいかがだろうか。

原美術館ARC 外観 撮影:木暮伸也

「心のまんなかでアートをあじわってみる」
会期 2024 年9月14日(土)-2025 年1月13日(月・祝)*觀海庵は会期中展示替えあり
会場:原美術館 ARC
開館時間:9:30 am-4:30 pm (入館は 4:00 pm まで)
休館日:木曜日、1月2日、1月2日(閉館) *2025 年 1 月 14 日から 3 月中旬まで冬季休館
入館料:一般 1,800 円、70 歳以上 1500 円、大高生 1,000 円、小中生 800 円
前売りオンラインチケット(日にち指定):https://e-tix.jp/haramuseum_arc/
*原美術館 ARC メンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内小中学生無料

ウェブサイト: https://www.haramuseum.or.jp
X: @haramuseum_arc
Instagram: @haramuseumarc

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ZEROMILE 編集部

知的好奇心旺盛なミレニアル世代に日本の情報を発信。 「好奇心が心理的距離をゼロにする」をテーマに、編集部がピックアップした情報を掲載。

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