TOKYO NODEで“電脳ダイブ” !『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』、2026年1月30日から開催

1989年に漫画家・士郎正宗が生み出したSF漫画作品「攻殻機動隊」は、長きにわたり世界中のクリエイターに衝撃を与え続けてきた。作中の世界とされる2029年を目前にした今、作品が描いた未来は、AI の浸透やクラウド時代の到来とともに、私たちの現実へと急速に接近している。

本展『Ghost and the Shell』は、その37年の歩みを一望しながら、〈ゴースト=精神・意識〉と〈シェル=身体・器〉をあえて切り離し、人間の根源へ迫る攻殻機動隊の本質を解き明かす大規模展覧会だ。フィクションが現実と重なり合う今、私たちは何を“ゴースト”と感じ、どこまでを“シェル”と呼ぶのか。その問いを来場者一人ひとりに突きつけ、未来を考えるための新たな視座を提示する。

展示構成

GALLERY A “NODE”(思考の結節点):情報に“ダイブ”する体験

展覧会の入口となる”NODE”では、来場者自身が各シリーズが生み出してきた攻殻機動隊の情報ネットワークに接続し、「思考の結節点」となる没入体験を提供する。

◾️巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”
攻殻機動隊の全作品世界に“ダイブ”できる、究極の検索体験。会場の壁一面を覆う巨大なマッピング空間では、来場者が情報の海を泳ぎ、数々の作品シーンを呼び覚まし、空間そのものが呼吸するように変化していく。体験者自身の「思考」や「探索」が展示の一部となる全能検索インスタレーションだ。

◾️”知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell”
攻殻機動隊を象徴する名場面、「有線接続」が現実空間に立ち上がる。天井高15メートルの闇から降り注ぐ無数のケーブルが、まるで神経の束のようにモニタへとつながり、巨大な電脳ネットを起動させる。情報が脈打ち、都市が覚醒する瞬間を、身体で体感できる作品。

この空間では常設の体験展示とともに、攻殻機動隊に影響を受けたクリエイターや研究者による攻殻を巡るトークイベントや、作品の世界観を拡張させるDJやライブイベントなども予定されている。

PATH A “STORY”(世界への導入):監督の“Ghost”に迫る

それぞれの監督にとっての「Ghost」と「Shell」、そして『攻殻機動隊』とは何だったのか。本展のための撮り下ろしインタビュー映像を初公開。

GALLERY B “DIG”(掘り起こす):1,600点超の原画と現実世界の交錯

約1,000平米の大空間に、本展の中心となる、全攻殻機動隊アニメシリーズへアクセスできる1,600点を超える制作資料が一堂に集結。アニメの設定資料や原画、背景美術、セル画など、アニメ作品を構成する様々な資料が展示される。作中に描かれるそれぞれのキャラクターが直面するGhostとShell。時に葛藤する彼らの物語を思い返す選りすぐりの名シーンの数々は圧巻だ。

さらに、“DIG”セクションでは、ARグラスを装着しタチコマと一緒に原画を巡る「電脳VISION※2」をはじめ、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズに出てくる笑い男事件をモチーフにした作品「笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”」や、アニメ制作で使われた「カット袋」を来場者が自らの手で掘り起こし複製原画として持ち帰るカット袋体験「手で掘り起こす記憶 “Analog Dig”※2」など、攻殻の世界に深く没入し多角的に本作をDIGる(深掘る)濃厚な体験群(今後さらに追加コンテンツ発表予定)を提供する。
※別途専用チケット(有料)の必要なオプショナル体験

◾️電脳VISION
ARグラス(XREAL/STYLY協力)を装着し、タチコマの電脳通信による解説を聞きながら原画展示を巡る、アニメの世界の「電脳通信」を現実社会で体験できるコンテンツ。

チケット価格:オンライン販売前売り1,300円(税込)
オンライン販売会期中 1,500円(税込)
当日会場窓口販売 1,700円(税込)
※日時指定制、各回数量限定販売


◾️笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズで描かれたサイバーテロ事件・通称”笑い男事件”。AR技術とプログラミングにより、「笑い男」が展覧会現場に出現。2025年の今、顔がリアルタイムでマスキングされるハッキング技術を再現し、“見る者”と“見られる者”の境界が揺らぐハック体験を提供。


◾️手で掘り起こす記憶 “Analog Dig”
アニメのカット毎に制作資料を保存した門外不出の「カット袋」。アニメ制作の裏側をのぞける「カット袋」を来場者が自らが開けて楽しめる体験が登場、「カット袋」に納められた複製原画として持ち帰る、作り手の温もりが残る原画の記憶に直接触れる体験。

チケット価格:2,000円(税込)
※入場後現地にて販売
※無くなり次第終了
※画像の複製原画はサンプルです。同封の枚数や内容は異なる可能性がございます。

コラボレーションアーティスト展示(第一弾)

◾️空山基 「Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1」(2026年)
現代美術家の空山基が士郎正宗・原作による『攻殻機動隊』の草薙素子(くさなぎもとこ)をモデルに制作した新作彫像。サイバーパンクSFを象徴する草薙素子を、空山独自の解釈によって“未来の身体”として再構築した本作は、攻殻機動隊シリーズが問い続けてきた〈人間と機械の境界〉というテーマと、空山自身の創作の核心が交差する、まさに同時代的な表現実験といえる作品。本作品は、本展にて世界初公開。

他にも、現実社会の変遷とシリーズ作品の中で描かれた攻殻世界を越境し融合させる境界年表や、攻殻機動隊に影響を受けたアーティストたちの作品展示、オリジナルグッズも今後発表予定。

©︎士郎正宗・講談社/攻殻機動隊展Ghost and the Shell製作委員会

攻殻機動隊展 Ghost and the Shell
会期:2026年1月30日(金)~ 4月5日(日)
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F)
チケット情報:
LivePocket https://sp.livepocket.jp/exhibition-ghostintheshell
ローチケ https://l-tike.com/ghostintheshell-ex/
※プレイガイド別に購入できるチケットが異なりますのでご注意ください
※各チケット詳細は、公式ホームページにて、公開されます
※現地にて当日券もご購入いただけます

Webサイト:https://www.tokyonode.jp/sp/exhibition-ghostintheshell/
Instagram:@ghostandtheshell
X:@Gats_exhibition

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ZEROMILE 編集部

知的好奇心旺盛なミレニアル世代に日本の情報を発信。 「好奇心が心理的距離をゼロにする」をテーマに、編集部がピックアップした情報を掲載。

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