佐賀県は、近代洋画の大家岡田三郎助をはじめ、以降現在まで、優れた美術家たちを数多く輩出し続けている。
佐賀県立美術館では、彼らの代表作を中心に収集、その美と生涯をひろく紹介してきた。
ことに近年、1ミリに満たない線で独特の世界を写実的に描き出す池田学(画家)と、透明感のある素材を用いた清冽な造形が話題の吉岡徳仁(アーティスト、デザイナー)らが特に注目を集めている。旧来の美術の技法やジャンルを超えた、新鮮な感動をもたらす彼らの作品は、世界的に高い評価を受けている。
池田学《誕生》2013-2016
紙にペン、インク、透明水彩 300×400cm 佐賀県立美術館蔵
デジタルアーカイブ:凸版印刷株式会社
©IKEDA Manabu, Courtesy of Mizuma Art Gallery, Tokyo/Singapore
今回の展示では、佐賀県立美術館のコレクションの中から池田、吉岡の作品とともに、佐賀ゆかりの現代の美術家たちの作品を紹介。彼らの先鋭的な作品は、佐賀の美術の豊かな土壌を感じさせる。それぞれの時代の「今」を映し出した刺激的な表現の数々を楽しもう。
池田龍雄《 砦 》
インク・紙
1958(昭和 33)
佐賀県立美術館蔵
吉田西緡《 赤と木の構成 》
アクリル・金具・板
1991(平成 3)
佐賀県立美術館蔵
展示風景
コレクション展「 Edge of SAGA art 」 会 場:〒840-0041 佐賀市城内1-15-23 佐賀県立美術館4号展示室 会 期:2023年4月11日~5月21日 開館時間:9時30分~18時 休館日:毎週月曜日 観覧料:無料 関連企画:担当学芸員によるギャラリートーク 4月15日、5月20日(各日14時~) ウェブサイト:https://saga-museum.jp/museum/exhibition/limited/2023/04/004170.html